こんにちは。ぼーのママです。
2021年に東京北区「スワンレディースクリニック」で「完全計画無痛分娩」で子どもを出産しました👶
「計画無痛分娩」と聞くと、「痛みが取れる」という良い点も期待できると同時に、
「麻酔のリスクは?陣痛促進剤の影響は?本当に痛くないの?吸引分娩になりやすいの?」など様々な心配事を考える方もいらっしゃると思います。私もその一人でした。
ですので、出産を終えた今、同じ悩みを抱える人の役に立てればと思い、私の体験談をお話したいと思います。
お産は人それぞれ違うから、あくまで参考程度に読んで頂けますと幸いです。
計画無痛分娩とは?(経膣分娩の場合)
計画無痛分娩には2つの意味があります。
①「計画分娩」②「無痛分娩」です。
①「計画分娩」とは、事前に出産する日を決めて計画的に分娩をすることを指します。
計画分娩の中でも、人工的に陣痛を誘発して経膣分娩をするか、帝王切開で出産するか、大きく2つに分けられます。前者の場合は、「分娩誘発・促進」とも考えられていて、子宮収縮薬(陣痛促進剤)を使用し、陣痛を人工的に開始させ、分娩を進行させます。
②無痛分娩とは、硬膜外麻酔を使って、陣痛の痛みを緩和しながら分娩をすることを指します。
予定日はどうやって決めるの?
スワンレディースクリニックでは、通常、クリニック側が、37週から38週の間で出産日を指定することになっています。
【実録】入院後から出産までの流れを詳しく!!
入院してから出産までの計画無痛分娩が実際どうだったのか、私の実体験を時系列でお話します。
- 12:00入院手続
コロナ禍だったため、夫婦揃って抗原検査(唾液採取)をする。陰性で無事入院。
- 12:15バルーン措置
風船のようなものを挿入し、水を注入して子宮口を広げる処置をしれもらいました。
- 12:30お部屋へ案内 入院説明 分娩着に着替え
- 13:00LDRへ移動 陣痛促進剤を飲む
※ここから1時間ごとに錠剤を飲んでいきました。
- 14:00陣痛誘発剤を飲む(2回目)
- 14:30硬膜外麻酔
背中にカテーテルを入れる際の痛みを取るための痛み止めの注射→カテーテル挿入(背中をぐっと丸める・管が通っていく感覚あり)→麻酔注入(背中がひんやりと感じた)
- 15:30陣痛誘発剤を飲む(3回目)
- 16:30陣痛誘発剤を飲む(4回目)
お腹の張りを感じると同時にモニターに陣痛を知らせる高い山が表れ始めました。
- 18:00夜ごはん
LDRにて夫と2人きりで食べる最後の夜ごはんを食べました。夫の夕食代(¥2,000追加)
- 18:30麻酔追加(1回目)
痛みを感じた始めたので、麻酔を入れてもらうよう助産師さんにお願いしました。これ以降、助産師さんを呼んでいつでも麻酔の追加をお願いできる態勢になっていました。
- 19:00陣痛誘発剤を飲む(5回目)
- 20:00陣痛誘発剤を飲む(6回目)
- 20:30人工破水
医師による人工破水
- 21:00麻酔追加(2回目)
- 0:00麻酔追加(3回目)
麻酔を追加してもらって、陣痛の痛みは取れていましたが、骨盤あたりの骨をぐーっと押されるような痛みは残っていました。
- 1:00麻酔追加(4回目)
- 3:00麻酔追加(5回目)
- 3:30子宮口全開 だが痛くない!
子宮口が全開の状態。通常であれば、泣き叫ぶほど痛いそうですが、麻酔のおかげでスマホを見たり、夫と穏やかな気持ちで会話する余裕がありました。
ちなみに、分娩中の様子は持参のデジタルカメラで録画することができます。
- 4:00出産・赤ちゃん誕生
数回いきむも、赤ちゃんが苦しそうだという医師の判断で吸引分娩になりました。
痛みがないので、誕生の瞬間を穏やかな気持ちで迎えることができました。
体重測定など赤ちゃんの健康状態を診てもらった後に、記念撮影。
バースプランに書いたへその緒を夫が切りました。
- 4:30会陰の縫合と胎盤の措置など
バースプランに書いていたので、胎盤を見せてもらいました。
出血確認をしつつ2時間ほどLDRで休みました。
- 7:00麻酔が切れたのを確認しお部屋へ戻る
足の痺れがないか、歩けるかなどの確認があった後に、お部屋へ戻りました。
- 8:00お部屋で朝ごはん
お産が早く終わったので、ラッキーなことに朝ごはんを食べることができました。お産が長引くと食べられないと聞いていたので、何だか嬉しかったです。笑
【振り返り】計画無痛分娩で感じたこと
計画無痛分娩を経験してみた後、良かったと思う点などを振り返ってみたいと思います。
出産日まで心穏やかに過ごせる
出産っていつ始まるかわからないんですよね。
ましてや初産となれば、ずっとそわそわした気持ちで過ごすことになると思います。
陣痛だと思ったら前駆陣痛で、病院に行っても帰されることがあるという話を聞きます。
痛みが来てもいつLDRに入れるのか分からない不安を抱えることになります。
計画出産だと上記のような心配がありませんでした。
なので、私は体調が良いことを条件に、前日まで買い物やランチ(産後しばらく行けなくなるであろうラーメン屋など)とお出かけしていました。
(経産婦さんだと、計画日前に陣痛が来る心配をされる人もいるかもしれませんが、私は初産だったので、その辺は楽観的に考えていたかもしれません…。)
計画日が決まっていたことで、心の準備もできましたし、出産日まで心穏やかに過ごすことができました。
夫や家族が休みを取りやすい
事前に出産日が分かっているので、夫は計画的に仕事をコントロールし、入院日、出産日、退院日とお休みを取っていました。
産院と自宅が遠い方なども予定が立てやすいですし、出産日を自分で決められるサービスのある産院であれば、仕事などの都合に合わせることも可能です。
陣痛の痛みを取り除ける
出産は、「手指を切断するほどの痛み」と言われています。
手術や歯医者での治療では、痛みを取るために必ず麻酔を使用しますが、なぜ出産には麻酔を使用しないのか、疑問に思ったことがあります。
出産したスワンレディースクリニックでは、陣痛促進剤の投与開始と同時に麻酔投与ができる状態だったので、陣痛の痛みがありませんでした。
また硬膜外麻酔では、下半身の広い範囲に麻酔が効くので、会陰の縫合やその他の産後の処置の痛みも感じることがありませんでした。
本当に全く痛みがなかったの?
確かに100%無痛というわけではなかったです。痛みを感じたのは、①バルーン措置の時、②カテーテル挿入前の痛み止めの注射の時、③陣痛開始後に骨盤の下あたりがぐーっと押されたような感覚の痛みがありました。③は麻酔を投与してもらっていても残っていた感覚です。いずれも叫ぶほどの痛みではなく、我慢できました。
また、無痛分娩に関しては、麻酔投与のタイミングが産院によって異なります。
子宮口がある程度開いてから麻酔をかける産院もありますので、事前によく確認されることをお勧めします。
和やかに出産が望める
麻酔が効いていたおかげで、痛みに対する恐怖心が減り、落ち着いて分娩に臨めむことができました。
いきむ際も「これから赤ちゃんに会えるんだ」と心の準備ができましたし、
我が子の誕生を心穏やかに迎えることができました。
我が子誕生の瞬間は、スローモーションで脳内再生できるくらい、今も目に焼き付いています
子宮口全開の状態でも、痛みがないおかげで、夫と会話をする余裕がありました。
産後の回復が早い
出産は多くの体力を消耗します。
私は初産だったので比較はできませんが、自然分娩で長時間のお産が続いた後は、数日間発熱や疲労で体がダメージを受けると聞きます。
無痛分娩ですと、体力が温存でき、産後の回復が早いといわれいます。
私の場合は、麻酔がよく効いてたので、子宮口全開になるまでは、一時眠って休むこともできました。
麻酔や陣痛促進剤の効き目には個人差がある
どんな薬剤でも、その効果には個人差があると考えられています。
陣痛促進剤に関しては、少量の使用でも陣痛が強く出てしまったり、多量の使用でも陣痛が始まらないこともあるそうです。
麻酔が効いて痛くない人もいれば、利きづらい体質で痛かったということもあるようです。
効果が不十分である場合は、遠慮せずに医師や助産師に伝えましょう。
その場合、使用を中止し、帝王切開になる可能性があるそうです。
まとめ | 安心して任せられる医療体制かどうかが重要
どんなお産も奇跡の連続であり、命がけです。
また、痛みの感じ方も人ぞれぞれです。お産の痛みで気を失ってしまう人もいれば、意外と耐えられたという人もいるでしょう。
もし計画無痛分娩を希望するのでしたら、安心して任せられる産院かどうかよく見極めることが大事だと思います。(でもそれって、計画無痛分娩に限った話ではないとも思っています。)
自然分娩と無痛分娩、自然分娩と計画分娩をそれぞれ比較して、みなさんが希望するお産が実現できることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。